2021年06月22日

王林

情報雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP)2021年7月号(6月4日発売)で、タレントの知名度・影響力を数値化した「タレントパワーランキング2021」が発表された。このランキングの女性アイドル部門5位に、並み居るメジャーアイドルを押しのけて青森県のローカルアイドル「りんご娘」の王林さんがランクインした

 掲載されたベスト20はももいろクローバーZ、AKBグループ、坂道グループのメンバーがほとんどを占めた中、ただ1人ローカルアイドルとして、それも上位のランクインである。近年テレビ出演機会が増えて知名度が上がったこともあるが、彼女のポテンシャルはこれにとどまらない。

■キー局総なめ、マツコも太鼓判

 「タレントパワーランキング」の調査は調査会社のアーキテクト社が首都圏1都3県で行っているモニター調査に基づくもので、回答者がどれほど「見たい・知りたい・聴きたい」と答えたかを指標にしている。王林さんは「日経エンタテインメント!」に掲載された20年の調査で6位に入ると、このたびの21年のランキングは5位とさらに順位を上げた。

 躍進した理由の1つが、全国ネットの地上波バラエティ番組への積極的な出演とみられる。2018年頃から出演回数が増え始め、「今夜くらべてみました」「THE突破ファイル」「ダウンタウンDX」(いずれも日本テレビ系)などキー局のバラエティ番組を総なめ状態であり、テレビ好きな視聴者なら覚えている人も増えただろう。

 テレビ進出のきっかけは17年8月のアイドルオーディション番組「ラストアイドル」(テレビ朝日系)への出演だが、同番組内でユニットメンバーに選ばれて青森と東京での掛け持ち活動が始まり、18年6月の卒業後も東京でのメディア出演が続いた。

 キー局の番組でも一貫して津軽弁で話す王林さんは視聴者にも共演者にも強い印象を残す。例えば「アウト×デラックス」(フジテレビ系)19年1月10日放送回に出演した彼女は、東京の印象を「(ビルの大型ビジョンを)見たところにテレビとかついてる」「(フリーwifiが使えることに)泥棒しちゃったかのような気持ちになって」「人もスズメのスピードも速くて怖い」「(青森には)インスタ映えする場所が自然系しかない」といった天然発言でスタジオを笑わせた。マツコ・デラックスさんも「ホントに立派よ」「インスタで(都会の)ああいう写真あげてる人なんてほぼ意志ないから。あなたは野原をあげとけばいいの」と信頼を寄せていた。テレビタレントとしてブレイクしながらも東京に染まり切らず、アイデンティティを保っている点が他のアイドルタレントと異なるポイントのようだ。

 こんな風にバラエティ番組で大御所タレント相手にも臆せずに爪痕を残しつつ、「THEカラオケ★バトル」(テレビ東京系)21年3月21日放送回では「月光」(原曲:鬼束ちひろさん)を歌い上げてみせるのだから、トークだけでなくパフォーマンス面のスキルも確かだ。もともと王林さん本人もりんご娘の妹分ユニット「アルプスおとめ」から2013年にりんご娘に加入し9年目で、ライブアイドルとしては既に「ベテラン」でもある。

「りんご娘」は結成22年目の老舗
 王林さんがリーダーを務める「りんご娘」は2000年結成、今年で22年目に入るというローカルアイドルとしては超・老舗になるグループだ。メンバーの代替わりを経ながら続いているグループで、現在は王林さん・ジョナゴールドさん・彩香さん・ときさんの4人組。全員にリンゴの品種名からとった芸名が付いているほどの青森色の強さを保っている。「時々中国人に間違われるんです」と自ら言う王林さんの芸名もリンゴの「王林」で、しかもこの芸名のメンバーは2代目だ。

 ローカルアイドルといえどサウンドはアイドルポップスのトレンドをしっかり取り入れており、最新シングル「JOMON」は「青森の縄文遺跡群」のイメージソングながらダンサブルなエレクトロポップで、折しも青森県を含めた「北海道・北東北の縄文遺跡群」はユネスコによる世界文化遺産登録が今年なされる見通しになった。テレビの中でも、トーク以外にもダンスや歌のスキルに注目してみてはいかがだろうか。

 バラエティタレントとしてアイドルファン層以外にも着実に知名度を上げながら、ローカルアイドルとしての活動もしっかりやり遂げる。王林さんのエネルギッシュな姿勢は今後東京と地方、どちらに軸足を移すことになってもファンや視聴者の印象に残るものになるだろう。
ラベル:王林
posted by かーくん at 09:10| 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする