2018年07月04日

乾貴士

サッカーW杯ロシア大会ラウンド16で日本が散った

おしかったですね

優勝候補にも挙げられていたベルギーに対して2点をリードするものの、アディショナルタイムに3点目を奪われて逆転負け。それでも日本のパフォーマンスは称賛に値するもので、日本サッカー史上最高のパフォーマンスをベルギー相手に見せつけた。

そんなロシアW杯での躍進を「“ハリル遺産”のおかげ」だと主張する人たちがいる。コロンビア戦やセネガル戦ではヴァヒド・ハリルホジッチ前監督が求めてきた「デュエル」(決闘)の意識が結実し、選手たちは逃げることなく攻め続けたし、ベルギー戦ではハリルジャパンでレギュラーだった原口元気がカウンターで点を獲った、というもの。しかし、原口をアシストしたのはハリルジャパンで冷遇されていた柴崎岳で、追加点を奪ったのも、ハリルジャパンでレギュラーではなかった香川真司と乾貴士のコンビだ。それなのに、ハリルの名前を出すのは少し強引な気がする。

その乾だが、ベルギー戦前に「ゲキサカ」の取材に、ハリル解任当時の心境について「素晴らしいと思った」と語り、「ハリルさんのときは基本的に縦に速いサッカーをしないといけなかった。でも自分たちにそういうタイプのサッカーは合わないと思う」と、サッカー関係者の誰もが思っていたことを口にした。

ハリルが監督に就任してから、ハリルを支持するライターは「ハリルの戦術が悪いのではなく、選手が悪い」と書き立て、本田圭佑や香川がそのターゲットとなった。一方で、個人戦術をベースにグループ戦術も求められるスペインリーグで活躍していた乾に対しては好意的で、「最終的にハリルジャパンの救世主になるのでは?」と持ち上げていた。

そんな乾が、ハリルを否定したのだ。

実際のところ、今大会の日本の躍進に、ハリルはどれくらい貢献したのだろうか? サッカー関係者に聞いた。

「ハリルのサッカーは、一般ファンには『縦ポンサッカー』(相手からボールを奪った後、すぐさまFWにロングパスを送る戦術)と揶揄されていたのですが、ハリル派のサッカーライターたちは『そう見えるけど、実は○○』などと戦術説明をしていました。ですが、ハリルは相手を分析した守備は得意なものの、攻撃は手付かず。結果、実際はやはり『縦ポン』でした。攻撃パターン構築が見えなかったからこそ、選手やOBが不安に思い、日本サッカー協会も解任したんです。解任のプロセスとタイミングは最悪でしたけど、解任に怒っていたのは、主に机上の空論が好きなライターですよ」

ロシアW杯ベスト8をかけたベルギー戦、日本が同点に追いつかれたのは相手がパワープレーに出てきたからである。だが、そうなった場合、フィジカルの差を埋めるのは容易ではない。だからこそ、日本サッカー界はフィジカル以外の道を探り、それが今大会で実った部分もある。

その現状を見ても、ハリルサッカーをノスタルジックに持ち出す人々がいることは理解に苦しむ。日本サッカー協会への嫌悪感と、今大会の日本のパフォーマンスは、別で語らなければいけないのではないか。
ラベル:乾貴士
posted by かーくん at 19:18| Comment(0) | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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