2018年05月26日

無理矢理 マツコ

現在、テレビ東京で「無理矢理、マツコ。テレ東に無理矢理やらされちゃったのよ〜」というプロジェクトが進行している。テレビ東京の番組に長年出ていなかったマツコ・デラックスが、5月19日から6月10日にかけて深夜に放送される5つの番組に立て続けに出演するというもの。マツコはそれぞれの番組の企画内容を一切聞かされないまま収録に臨んでいるそうです

 近年、このようにテレビ東京が大物タレントを一本釣りする形で特番を放送するケースが増えている。例えば、昨年10月には5日連続で『おはよう、たけしですみません。』というビートたけしの特番が放送された。水道橋博士と太田光を両脇に従えて、政治から芸能まで幅広いジャンルの話題をノンストップでしゃべり続けた。カツラ疑惑のある芸能人の実名を出したりする際どいギャグを連発して話題になった。

 また、2012年9月には、とんねるずが出演する『ハレバレとんねるず 略してテレとん』という特番も放送された。自分たちのレギュラー番組以外にほとんど出ることのなかった2人がテレビ東京で特番を行うというのは異例の事態だった。

 テレビ東京は、ほかの民放各局と比べると会社の規模が小さいため、制作費も少ないと言われている。テレビ東京の伊藤隆行プロデューサーは著書『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』の中で「他局の10分の1ぐらい」と語っている。それだけ予算に開きがあると、視聴率で万年最下位をキープしてしまうのは無理もない。しかし、最近ではゴールデンの視聴率で民放4位のフジテレビに肉薄するなど、健闘が目立っている。

 テレビ東京はネット上でもやたらと評判がいい。ネットの世界では弱い者に味方をする判官びいきの風潮があるため、万年最下位のテレビ東京はむしろ温かい目で見られることになる。自然災害などの重大な事件が起こったときにも、テレビ東京だけはニュース速報を流さずに普段通りのアニメを放送していたりする。そのマイペースぶりも愛される要因となっている。

制作費が限られているため、名のあるタレントを起用することができない、というのがテレビ東京の弱点である。しかし、テレビ東京には伝統的にその弱点を補うための番組作りのノウハウがある。

 その1つは「足で稼ぐ」ということ。キャスティングや美術にお金をかけられない分、リサーチや取材にじっくり時間をかけることで、視聴者の興味を引くという方法を実践しているのだ。

 例えば、『YOUは何しに日本へ?』では、日本の空港に降り立った外国人に手当たり次第に取材を行い、日本での生活ぶりをレポートする。また、『家、ついて行ってイイですか?』は、終電の時間が過ぎた繁華街で一般人をつかまえて、タクシー代を出す代わりにその人の家に訪問させてもらう。いずれも、ひたすら数多くの人に声をかけることでその中から興味深い取材対象を見つける、という地道な制作方法で根強い人気の番組となっている。

 また、一般人にスポットを当てるのもテレビ東京の得意とするやり方だ。『TVチャンピオン』やその派生番組である『元祖!大食い王決定戦』では、特定の分野に関する知識が豊富だったり、大食いが得意だったりする一般人を集めて、競争させることで話題になった。

 テレビ東京には確かに予算がない。しかし、それを補って余りあるほどのアイデアがある。現在ヒットしている『池の水ぜんぶ抜く大作戦』も、キャスティングに頼らないテレビ東京だからこそ生まれた番組だと言えるだろう。

 そんな中で、大物タレントの間でもテレビ東京を再評価するような動きが出てきているのではないかと思う。例えば、NHKも民放に比べると出演料が安いと言われているのだが、NHKに出たいと思っているタレントは多い。なぜなら、NHKは局としてのイメージが良く、全国どの地域でも見られるというメリットもあるからだ。視聴者からの評判がいいテレビ東京は、いまや多くのタレントにとって「出てみたい局」になりつつあるのではないか。
ラベル:マツコ
posted by かーくん at 18:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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