2016年11月03日

甲本ヒロト 真島昌利

ザ・ブルーハーツ、ザ・ハイロウズ、そしてザ・クロマニヨンズとして、かれこれ30年以上も共に音楽を奏でてきた甲本ヒロトと真島昌利。今も昔も「ロックンロールは全然飽きない」という彼らには、「飽きたら、やめます」と言い切るシンプルさもある。レジェンドな2人、その生き様とは?

◆「“本当のロックはこんなんじゃない”みたいなことをずっと言われてて」

――以前、具体的に制作過程のお話を伺おうとしたら、コンセプトとか苦労話とか、いわゆる“音楽インタビュー”みたいな話に全然ならずに、「楽しくやってます!」みたいな感じだったので(笑)。今回の『BIMBOROLL』も“アルバム作るぜ!”的な気負いとかは、まったくなかったんですか?
【甲本ヒロト】うん、相変わらず楽しくやってます(笑)。

――シンプルに、それぞれ「こんな曲ができたよ!」って持ち寄った曲を集めてできたアルバム。
【甲本ヒロト】そう(笑)。

――ライブに伺うとファン層が幅広くて、みんな“うわーっ”って思ってるんだろうなって感じが伝わります。
【甲本ヒロト】客席、あんまり見ないんです。
【真島昌利】見ると緊張しちゃうからね(笑)。
【甲本ヒロト】でも、逆にお客さんは、誰にも見られてないんだから、弾けてほしい。ちっとも恥ずかしいことない。生まれてから一番カッコ悪い形でいいんだ。みっともなくていいんだ。とにかく楽しんでほしいんです。自分がどう見えるかなんて、気にしないで。

――毎年、ツアーだけで60本から70本はライブをやるのがすっかり恒例になっています。11月17日から始まる日程を見てもかなりタイトですが、体調管理はどうなさってるんですか? 年齢を重ねて、前より節制するようになったりは?
【甲本ヒロト】うーん、そんなに疲れないですよ。特に節制とかじゃないです。もともとそんなに深酒しなかったし。もともとツアー中に打ち上げを毎晩やるとか、そういうことはなかったです。一番楽しいのはやっぱ、ライブなので。ライブより楽しいものが、そのあとにはないんですよ。だってディズニーランド行ったあと、打ち上げとか行かないじゃないですか。ライブで一番楽しいことやってるのに……。本当はそこで一日が終わってるんです。そのすっごい楽しいことが終わったから、あとはみんなでご飯を食べて、ちょっと飲んで、バカな話をして、“おやすみ”です。それを節制というなら、そうなのかもしれないけど。

◆「ロックンロールは全然飽きないんですよ。飽きたら、やめます」

――バンドを始めるとき、「女の子にモテたい」みたいな下心はなかったんですか?
【甲本ヒロト】モテたいですよ。下心はめちゃめちゃあるし、エロいです(笑)。でも、そのためにバンドをやろうとは思わない。(真島に)バンドをやってもモテないだろうと思ってなかった?
【真島昌利】うん。

――現実にはモテましたよね?
【甲本ヒロト】いや。逆に気持ち悪がられてたんじゃない?
【真島昌利】意味もなく突然「ワーッ」と叫んだりね(苦笑)。モテるわけないじゃないですか(笑)。
【甲本ヒロト】汚らしいカッコして、“あの人頭おかしいんじゃないの?”って思われるだけだよね(笑)。たしかに、モテたいためのバンドってのもあるかもしれないけど、そっちにはいかないですね。ロックンロールをモテるための手段と考えるか、ロックンロールそのものが目的なのかの違いかな。「ロックやって金持ちになりてぇ!」とかいう人がいるけど、その人の目的はカネですよね。「じゃあ、お前カネが欲しいんだな、ロックじゃなくていいんだな。宝くじ当たったらもうやんないんだな。めちゃめちゃモテて、カネがざっくざっくあったら、ロックやんないんだな」ってなる。そういうことじゃないですよね。

――ロックンロールが目的ということは、ずっとブレないんですね。
【甲本ヒロト】? “ブレる”ってことがどういうことなのかわかんない。ハンバーグ好きな子が、ずーっとハンバーグ食ってて、「お前、ブレないな!」って褒められてもね(笑)。「だって好きなんだもん!」としか言えないでしょ。

――たしかにそうですね(笑)。ただ、バンドを長く続けることって、それなりに大変なのかなって思うんですけど。
【甲本ヒロト】飽きるまでやるだけです。ロックンロールは全然飽きないんですよ。飽きたら、やめます。特に使命感もないので。たぶん、たぶんね。
【真島昌利】何だって物事は、飽きたらやめるんじゃない? 普通。
【甲本ヒロト】ハンバーグ好きな子が、“ハンバーグ好き”ってことにしちゃったから、もう一生食うよ、っていうのもおかしいですよね(笑)。

◆「ピンと来てなかったら、こんなに長く一緒にやってないと思う(笑)」

――お二人は出会いの時、ピンと来た感じはあったんですか?
【真島昌利】あんまりよく覚えてないけど、ピンとは来てると思うんだ。
【甲本ヒロト】ずいぶん前の話だからね。
【真島昌利】ピンと来てなかったら、こんなに長く一緒にやってないと思う(笑)。
【甲本ヒロト】そりゃそうだ。“なんかこいつピンと来ねーな、まいっか”みたいな感じだったら、続かないよね。覚えてるのは、いつも同じようなところにいたこと。ウンコにたかる蠅みたいに、同じような音楽が好きな奴らって、だいたい同じようなところにたかってるんですよ(笑)。

――今回のツアーのセットリストは?
【甲本ヒロト】まだ何も決めてない。今度のアルバムを中心に組んでいくんだろうなと思います。ここんとこずっとニューアルバムの曲を全曲やっているので。

――ニューアルバム以外の曲で、ファンの人は、「この曲が聴きたい」って期待もあると思います。その辺、どの曲をやるか、悩みどころなのでは?
【甲本ヒロト】それは、しょうがない。自分もリスナーとして、観客でいろんなコンサートに行くけど、あるもん。「この曲やってくれなかったな」とかはさ。でもそんなのは、関係なく楽しんでる。そんなこと言ったら、ボブ・ディラン観に行くとき、どうすりゃいいんだ。ボブ・ディランがファンの要望に、一度でも応えたことがあるか?

――たしかに、ないですね(笑)。
【甲本ヒロト】でも、毎回行って、やっぱり感動するんです。それでいいんです
posted by かーくん at 14:20| Comment(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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